トロール砦

トンネルズ&トロールズを中心に思い付きを書くブログ

portal-1676713_640
トンネルズ&トロールズ用ソロ・アドベンチャー

災厄の村

作 Shawn Cloudfall
訳 雲ヶ谷 正運

はじめに
「我が村へようこそ」
君は村の入り口で騎乗の男に迎えられた。
彼はアルリック卿といい、このブーリン村を治めている。
黒いマントをまとい、青白い顔をした痩せた男だ。
「使いの者から大体の話は聞いていると思うが、この数週間というもの我が村は恐怖にさらされている。
夜ごとに村人が正体不明の怪物に襲われているのだ。
かろうじて難を逃れた目撃者の話では毛におおわれた人と獣が混じったような怪物だという。
まるでこの村に昔から伝わる人狼のようだったと言う者もいる。
そこで、怪物退治で名を馳せている貴殿にご助力をお願いした次第だ。
この村を調査して、どこに怪物が潜んでいるのか見つけてもらいたい。
報酬には約束通り500gp用意してある。
村の者達にも貴殿の調査に協力するよう伝えてある。
この村の者は皆正直者だ。本当のことしか言わないので信用してよい。
しかし、村人の中に怪物が紛れ込んでいるなら嘘をつくだろう。
油断せぬことだ。
私は舘で待っている。
この路を真っすぐ進んだ村の奥だ。
今日の日暮れまでに怪物を見つけ出してほしい。
頼んだぞ。」
アルリック卿はそれだけ言うと、黒い馬を翻して村の奥に走り去った。
村は怪物騒ぎの為か外を歩く者の姿は無く、閑散としている。
やれやれ、大変なところに来てしまった。
ともかく君は村の中心部へ向かって歩き出した。



ルール
このソロ・アドベンチャーを遊ぶにはトンネルズ&トロールズ完全版が必要です。
このソロ・アドベンチャーはプレイヤー・キャラクターの戦闘力が100程度までに想定しています。
役割に制限はありませんが、魔法については、戦闘時に戦闘用の魔法の効果を各自で判断して下さい。
その他の魔法については文中に出てくるものしか使用できません。
種族は人間、エルフ、ドワーフ、ホビットを想定しています。あまり小さすぎる種族や人間社会に受け入れられないような怪物は使用するべきではありません。
せいぜい”品の良い”半オークぐらいまでとしましょう。
理解していると思いますが、今回人狼キャラはダメです。
魔法の武器、防具は持ち込んで構いませんが、特殊な効果の魔法の品、例えば、ドアのカギを開ける魔法の品や空を飛べる魔法の品は使用できません。
ただし文中に魔法が出てきた際にそれと同じ効果のある魔法の品を持っているときは想像力を働かせて魔法の呪文の代わりとしても良いでしょう。
魔法の回復薬を持っているなら、好きな時に使って下さい。
タレントについてはあなたの裁量で処理をお願いします。
冒険に出る際は適切な装備を持って出るようにして下さい。ルールブックから装備をそろえると良いでしょう。
ワンダリング・モンスター表を参照するよう指示する場合があります。対象のページへのリンクはありますが、行った先に戻るリンクは無いので工夫してください。
ワンダリング・モンスター表で何か財宝を得た場合は宝物表で何を見つけたか決定してください。
それでは冒険を始めましょう。
A1へ進め。

D1
alley-1690053_1920
君は東西に続く路の東の端にいる。
この辺りの民家も全て扉を固く閉ざしていていて、昼間だというのに出歩く者もいない。
ここから西へ行くと村の中央広場だ。
村の中央広場に戻るならB1へ進め。
この路の突き当りに、村唯一の食堂兼宿屋である”エイト・キャッスル・イン”がある。
木造で2階建てのあまり大きくない宿屋だが一応営業はしているようだ。
この宿屋に入るならD4へ進め。
また、君がいる場所から北に向かって細い路地がある。
路地の入口には小さな看板が立ててあり、”ドクター・ブッシュの診療所”とある。
この診療所にいくならD3へ進め。


D2
female-1299300_1280
「アタシが怪物を見たわけじゃないのだけど。」
アキは空いているテーブル席に君と向かい合って座って話し始めた。
「怪物は背丈が2mくらいあるそうね。そして黒い毛に覆われているんですって。
怪物が暴れた跡にも黒い毛が散らばっているそうよ。
そして真っ赤な二つの目が光っているんですって。怖いわぁ。」
アキの話に何かヒントになることがあっただろうか?
情報を教えてくれたことに礼を言ってここを去るならD1へ進め。
食事もしていくなら(1gpだぞ。)D6へ進め。


D3
alchemy-2146684_1920
路地を奥に進むとかなりボロボロの小屋がある。
どうやらここが”ドクター・ブッシュの診療所”らしい。
扉をノックすると奥から声がした。
「ちょっと待つアルね。スグ行くアルよ。」
扉を半分開けて顔を出したのは、東方系の顔立ちの中年の男だ。
髪はすべて白くなっていて、それがボサボサに伸びている。
「病気カ?それとも怪我したカ?ワタシの調合する薬は何にでも効くアルヨ。
間違いないネ。まあ、中に入るヨロシ。」
小屋の中は薬の小瓶と薬草の束、それに医学書や巻物の類が棚や机の上だけでなく床や椅子の上にまで置いてある。
ドクター・ブッシュは君が小屋の中に入ると再び扉にかんぬきをかけた。
「近頃は特に物騒ネ。ワタシのようなよそ者は誤解されやすいので用心するヨ。」
ドクターブッシュは積み重なった本の山をどけて君が座る椅子を空けた。
「で、何の用アルか?私の薬は1口分が10gpアルヨ。高いが本当に何にでも効くアルよ。」
10gp払って薬を買うならD7へ進め。
ドクター・ブッシュに怪物のことをたずねるならD5へ進め。



D4
open-air-museum-3381871_1920
君は食堂兼宿屋の”エイト・キャッスル・イン”に入った。
扉を開けるとすぐに食堂になっていて、5つのテーブルがあるがどれも空いている。
カウンターには女性が立って食器を磨いていたが、君が来たのでその手を止めた。
「あら、いらっしゃい。近頃はめっきり客足が遠のいて、今日も店を閉めようかと思っていたのよ。」
年はけっこういっていそうだが、立ち振る舞いが美しく魅力的な女性だ。
赤い巻き毛を肩まで伸ばしている。
「アタシはここのオーナーのアキです。あなた、もしかして怪物退治の人かしら?
ここにも調査に来てくれたの?
それとも食事に来たのかしら?
あいにく、お客さまが来ないのであまり食材を準備していないの。
アノマロカリスとキノコの炒め物でいいかしら?
それならできるけど?」
食事をしていくなら(値段は1GPだ。)D6へ進め。
アキに怪物のことをたずねるならD2へ進め。


D5
「ワタシ何も見ていないアル。
知らないアルよ。
怪物騒ぎなんて冗談じゃないアルね。
こういうときは一番にワタシのようなよそから来た人間が疑われるアル。
でも、ワタシじゃないアルよ。」
ドクター・ブッシュは本当に何も知らないらしい。
君はドクター・ブッシュに別れを言って、村の他の場所へ行く。D1へ進め。


D6
君はアノマロカリスとはこの地方の魚か何かだろうと考えてこれを注文した。
やがて運ばれてきた料理はキノコと何かエビの身のようなものの炒め物だった。
味の方も中々いける。
君は一皿をペロリと平らげた。
アノマロカリスとはこんな奴だ。
anomalocaris-347259_1920
この生物の肉は人間(あるいは君が使用している人型生物)に奇妙な作用を及ぼす。
1d6を振ること。
1:体力度が1点上がる。
2:知性度が1点上がる。
3:幸運度が1点上がる。
4:幸運度が1点下がる。
5:知性度が1点下がる。
6:体力度が1点下がる。
なお、この効果は永久に続くものだ。
地元の人間は子供の頃からこの郷土料理を食べているため耐性があるようだ。
また、君はこの能力変化についてこの場では何も感じていない。
ごちそうさまを言ってここを去るならD1へすすめ。
アキに怪物のことをたずねるならD2へ進め。


D7
pharmacy-2055132_1920
「この薬はワタシの特製アルね。
これさえあれば無敵ヨ。
本当アルよ。」
君はドクター・ブッシュから丸薬が1つ入った包みを受け取った。
この薬はいつでも飲むことができる。
飲んだ時に1d6を振ること。
1:耐久度が全快する。
2:6通常ターンの間素早くなる。《いだてん》と同じ効果がある。
3:あらゆる毒の影響が消える。
4:6通常ターン姿が透明になる。これは《姿隠し》と異なり、ダメージを受けても戻ることはない。しかし君の所持品は透明にはならない。
5:あらゆる病気が治る。
6:1歳若返る。
ドクター・ブッシュに別れを言って、村の他の場所へ行くならD1へ進め。
ドクター・ブッシュに怪物のことをたずねるならD5へ進め。

E1
castle-3259183_1920
君は領主の屋敷の門の前にいる。
領主の屋敷はこの村で最も大きな建物だ。
石造りの壁は堅牢でここなら怪物も破ることは出来ないだろう。
領主とその家族の住む家という役割だけでなく、村の集会や祭りの時など村人が集まる行事の際に広く利用する施設でもある。
今はまだ日没前なので正面の門は開いている。
君は村を隅々まで回って怪物を見つけるための情報を十分に集められただろうか?
十分な情報を集めたなら領主の屋敷に入るがいい。E7へ進め。
まだ、情報収集が不十分だと思うならB1へ戻れ。


E2
「何を言うアルか!ワタシは人間アルよ。怪物じゃないアルね!」
医者のブッシュは色めき立つ。
「その者を捕らえよ。」
アルリック卿の命令で衛兵たちがブッシュを縛り上げた。
「中央広場で火あぶりにするのだ。」
「そうだ!火あぶりだ!」
「待つアルよ、ちゃんと調べれば分るヨ。待つアルね。」
興奮状態の村人たちはもはや判断能力もなくブッシュを担ぎ上げて中央広場へ向かった。
君もその後から広場へ向かう。
夜の闇の中で集団の最後尾を行く君は後ろから何かに羽交い絞めにされた。
毛むくじゃらの太い腕だ。
怪物だ!
怪物はブッシュではなかった。
君は首筋に噛みつかれ視界が暗くなっていった・・・。
ブラウザを閉じよ。

END


E3
「何を言うんだ!わしは人間だ。怪物じゃないぞ!」
雑貨屋のドン・ラピコブは色めき立つ。
「その者を捕らえよ。」
アルリック卿の命令で衛兵たちがドン・ラピコブを縛り上げた。
「中央広場で火あぶりにするのだ。」
「そうだ!火あぶりだ!」
「待ってくれ、ちゃんと調べれば分かる。待ってくれ。」
興奮状態の村人たちはもはや判断能力もなくドン・ラピコブを担ぎ上げて中央広場へ向かった。
君もその後から広場へ向かう。
夜の闇の中で集団の最後尾を行く君は後ろから何かに羽交い絞めにされた。
毛むくじゃらの太い腕だ。
怪物だ!
怪物はドン・ラピコブではなかった。
君は首筋に噛みつかれ視界が暗くなっていった・・・。
ブラウザを閉じよ。

END


E4
「何をバカな。私は神に仕える身だぞ。」
君に糾弾された僧プー・チョンは冷静に否定する。
「そうだぞ、いくら何でもお坊さまが怪物のはずがないだろう。」
村人からも君の指摘に異論の声があがる。
だが、君には確信がある。
君は懐からベラドンナの粉末を取り出すとプー・チョンに向かって投げつけた。
「な、何を・・・ウゥー・・・。グオォォォォ!」
プー・チョンは正体を現し始めた。
背丈は2m以上に伸び、腕も倍以上に太くなる。着ていた黄色の僧衣が裂けた。
髪と同じ黒い毛が全身から延びだした。
口が突き出し長い牙が伸びる。その顔は狼そのものだ。その目は赤く輝いている。
werewolf-1566753_1920
村人たちはパニックとなり部屋の出口の扉に押し寄せた。
そのため、扉付近に立っていた衛兵たちは村人に押されて怪物に立ち向かうことが出来ない。
アルリック卿とその護衛についていた衛兵2名は剣を抜いて怪物に立ち向かったが、一撃で壁まで跳ね飛ばされた。
ここは君一人で怪物を倒さなければならない。
人狼のMRは98だ。
銀の武器か魔法の武器でなければ人狼にダメージを与えることは出来ない。
ただし、普通の武器でもヒットの相殺効果はある。
例えば、片手に銀の武器、もう片手に普通の武器を持って戦う場合、両方の合計で人狼とヒットの比較をして、勝った場合は銀の武器の方で出したヒットを優先的に有効として最大限のダメージを与えることが出来る。
悪意ダメージは常に有効である。
悪意は魔法よりも強力なのだ。
《これでもくらえ!》などの攻撃魔法も有効である。
《死の刃》などを使うのもいいだろう。
おっと、言い忘れるところだったが、人狼は1戦闘ターン毎にMRを2点回復する。
君が人狼に倒されたなら、君の冒険はここで終わる。ブラウザを閉じよ。
人狼を倒したなら、E9へ進め。




E5
君がアルリック卿を指さすと場が凍り付いた。
アルリック卿が言う。
「とんだペテン師を雇ってしまったらしい。
この者を捕らえ中央広場で杭に縛り付けよ。
こ奴を餌にして怪物をおびき寄せるとしよう。」
君は衛兵たちに取り囲まれ縛り上げられた。
これからアルリック卿が言った通りの運命が待っている。
ブラウザを閉じよ。

END


E6
「何を言うの!私は人間よ。怪物じゃないわ!」
射的屋のメイは色めき立つ。
「その者を捕らえよ。」
アルリック卿の命令で衛兵たちがメイを縛り上げた。
「中央広場で火あぶりにするのだ。」
「そうだ!火あぶりだ!」
「待ってよ、ちゃんと調べれば分かるわ。待って。」
興奮状態の村人たちはもはや判断能力もなくメイを担ぎ上げて中央広場へ向かった。
君もその後から広場へ向かう。
夜の闇の中で集団の最後尾を行く君は後ろから何かに羽交い絞めにされた。
毛むくじゃらの太い腕だ。
怪物だ!
怪物はメイではなかった。
君は首筋に噛みつかれ視界が暗くなっていった・・・。
ブラウザを閉じよ。

END


E7
worcester-guildhall-3508612_1920
「待っていたぞ。」
君は舘の大広間に通されアルリック卿に迎えられた。
「確信は得られたのだな?」
アルリック卿の問いに君はうなづく。
「よろしい。今晩私は村人に集まるよう指示をした。
貴殿の調査結果を聞き、怪物退治の対策を自治会議に諮るためだ。
夜に集まるのは村人にとっても勇気が必要だが、今宵決着をつけるつもりだ。
貴殿が怪物を見つけてくれれば、今度こそ打ち取ってこの村の恐怖を終わらせるつもりだ。
まだ、日没まで少し間がある。
それまで休んでいるとよかろう。」
君がけがをしている場合、アルリック卿が手配した薬草師の治療で耐久度が最大10点まで回復する。
さて、日没が近づくころ村の面々が集まり始めた。
夜が怖くて来ないものも多少はいるようだが、主だった者は大体いるようだ。
雑貨屋の店主に射的屋の女、寺院の僧侶もいるし、医者も宿屋の女主人もいる。
この辺りがアルリック卿の諮問員を務めている。
上座にアルリック卿が着いた大きなテーブルに、この5人と君が3人ずつ分かれて両側に着く。
その他の村人は別に並べられた椅子に座って会議を傍聴する形だ。
「さて、今宵集まってもらった理由は皆理解していると思う。」
アルリック卿がまず口を開いた。
「ここに来ているのは私が招へいした怪物退治の専門家だ。
すでに会った者も多いだろう。
彼には怪物の正体、そして居所を探るべくこの村を調査してもらった。
そしてそれが分かったそうだ。
さあ、教えてくれたまえ!
怪物はどこだ?」
村人皆が固唾をのんで見守る中、君はゆっくりと立ち上がった。
君は何と答えるか?
「怪物はアルリック卿だ!」と答えるならE5へ進め。
「怪物は雑貨屋の店主だ!」と答えるならE3へ進め。
「怪物は射的屋の女だ!」と答えるならE6へ進め。
「怪物は寺院の僧侶だ!」と答えるならE4へ進め。
「怪物は医者だ!」と答えるならE2へ進め。
「怪物は宿屋の女主人だ!」と答えるならE8へ進め。


E8
「何を言のよ!あたしは人間なのよ。怪物なわけないじゃない!」
宿屋の女主人アキは色めき立つ。
「その者を捕らえよ。」
アルリック卿の命令で衛兵たちがアキを縛り上げた。
「中央広場で火あぶりにするのだ。」
「そうだ!火あぶりだ!」
「待ってちょうだい、ちゃんと調べれば分かるでしょ。待ってったら。」
興奮状態の村人たちはもはや判断能力もなくアキを担ぎ上げて中央広場へ向かった。
君もその後から広場へ向かう。
夜の闇の中で集団の最後尾を行く君は後ろから何かに羽交い絞めにされた。
毛むくじゃらの太い腕だ。
怪物だ!
怪物はアキではなかった。
君は首筋に噛みつかれ視界が暗くなっていった・・・。
ブラウザを閉じよ。

END


E9
人狼は倒されるとその体が白い煙を吹いて溶け出し、後には骨だけが残った。
君は武器を収めると、壁まで跳ね飛ばされて倒れていたアルリック卿を助け起こした。
「〇〇〇(君の名前)殿よ、感謝するぞ。貴殿はこの村の英雄だ!」
アルリック卿がそう宣言すると、村人たちから歓声が沸き起こる。
君はこの村を救ったのだ!
その日はアルリック卿の賓客として館でゆっくり休んだ。
翌日は人狼を倒した事を村中で盛大に祝った。
もちろん君が主賓だ。
germany-2739440_1920
そして君は約束通り500gpを受け取り、さらには乗用馬も1頭与えられた。(名前を付けてもいい)
また、このブーリン村を訪れる際にはいつでもアルリック卿の賓客として迎えられることが約束された。
おめでとう!

END

にほんブログ村 ゲームブログ TRPGへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ