A1
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君たちは森を中のけもの道に沿って進んでいる。
人がほとんど立ち入らない森だが意外と歩きやすい。
「フフゥ~ン、フフーン、フフフフーフフ~ン。」
ヴェイグルの鼻歌と鳥のさえずりの他は何の音も無く静かだ。
ヴェイグルの鎖帷子が木漏れ日を反射して光っている。
木々の間を吹き抜ける風も心地いい。
「ピクニックみたいだな。」
のん気なことを言っている。
やがて、道が二手に分かれている箇所にたどり着いて、君たちは立ち止まった。
右手の道はやや下り道でこれまで歩いてきた道と同じような気持ちのいい道が続いている。
それに対して左の道は急に靄が立ち込めていて先の方は良く見えない。
「ちょっとまってろ。」
ヴェイグルは懐から”ドワーフ占いのルーン石”を取り出すと両手の中で振ってから手のひらを広げて見せた。
3つのルーン石はそれぞれ、戦いのルーン、運命のルーン、愛のルーンを表にしている。
「うーん。どちらも危険な感じだが、右の道は戦いの予感がする。左は愛だ。うーん意味が分からん。」
ヴェイグルは髭を撫でながら悩んでいる。
さて、君はどちらを選ぶか?
右の道を行くならA4へ進め。
左の道を進むならB1へ進め。



A2
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君は力を込めて剣を引き抜こうとするが抜けない。
だんだんチリチリする感触が強くなってきた。
チリチリがチクチクに変わり、やがて持っていられないほど痛くなって手を放してしまった。
手のひらを見てみると蛇にかまれたような傷がついていて、少し血がにじんでいる。
だが、なんだかすっきりと調子が良くなった。力が増したような気分だ。
剣の蛇の毒の効果で君の体力度が10点増えた!
この強くなった力でもう一度剣を引き抜こうとすると、一瞬で剣は銀の蛇に姿を変え、シュルシュルと草むらの中に消えた。
「さて、行くぞ。」
ヴェイグルに促されて再び森の奥を目指す。
C1へ進め。



A3
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君は切株の上に上がると中心に突き刺さっている剣の握りを両手でつかんだ。
手のひらにチリチリとした感触がある。
魔法のパワーのしるしだろうか?
君は剣を引き抜こうと力いっぱい踏ん張る。
君の体力度で自身のレベルのセービング・ロールをすること。
成功ならA5へ進め。
失敗ならA2へ進め。



A4
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しばらく進むと道のそばに奇妙なものがある。
直径16フィート(約5m)はありそうな巨大な切株があり、そこに剣が突き刺さっている。
その剣は手入れが行き届いていて錆ひとつなく、風雨にさらされてきた感じがしない。
まるでついさっきここに突き立てられたかのようだ。
握りの部分は銀で装飾が施されており、鍔は蛇の頭を模している。剣身の鋼にはルーン文字が刻まれている。
これは価値のある名剣に違いない。
「ぶぇーっくしゅ!」
ヴェイグルは鼻をヒクヒクさせて大きなくしゃみをした。
「わしらドワーフは金属に関しては他の種族の追随をゆるさん専門家だ。
これは魔法がからんだ金属のにおいがする。
もしかしたら、危険なものかもしれん。」
君はこの剣を引き抜こうとするならA3へ進め。
あやしい物には手を触れずに先へ進むならC1へ進め。



A5
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君は剣を引き抜いた!
剣身のルーン文字をよく見ると「REPTILES(爬虫類)」と読める。
これは魔法の剣「爬虫類殺し」だ!
ウロコを持つ敵を相手にする場合は12d6の威力を発揮する。(魚類は除く)
それ以外の敵には4d6だ。
形状はミディアム・ソードで、必要体力度は12、必要器用度は12、70重量点で2000GPの価値がある。
「抜いた者がもつといい。わしにはこの斧があるからな。だが、帰ったら宝の分け前にはそれも加えるぞ。」
ヴェイグルは鼻をもぞもぞさせながら言った。
君たちは再び森の奥を目指して進みだす。
C1へ進め。