J1
この場所だけ、密林の暑苦しさは無く、心地よい風が吹き、清浄な空気を感じる。
泉は直径30フィート程のほぼ円形で、水はとても澄んでいて、底まで綺麗に見える。
水面は太陽の光を反射してキラキラと光っている。
どうやら、君たちはマティアが言っていた”生命の泉”にたどり着いたようだ。
マティアは泉には番人がいると言っていたが、それらしき者の姿は無い。
それを幸いとアリオン王子と君が泉に近付いたその時、「待ていっ!」と声がして、君の足元の地面に矢が突き刺さった。
矢が飛んできた方を見ると、熱帯の樹木の中ほどに巨大な金色の蛇が絡みついている。
その蛇の頭の部分は金色の女性の胴体になっていて、しかも腕が4本生えている。
そのうち2本の腕は弓を構え、残りの2本の腕はそれぞれに曲刀を振りかざしている。
その怪物は弓の狙いを君に定めたまま、するすると樹を降り、君たちの前にやってきた。
「ここは生命の女神ゴロー様の聖なる泉ぞ。そなたらのような定命の者の来るところではない。立ち去れ。」
怪物は大蛇の胴体をコブラが鎌首をもたげるようにくねらせ、君たちの頭上から弓矢と曲刀で威嚇してくる。
相手を敬う態度で、女神ゴローの巫女マティアの導きでここに来たことと、死の女神の魔法を祓う力を得たいと事情を説明するなら、J5へ。
邪魔をする番人と戦うなら、J10へ。
J2
これまでの冒険で特異体質になっていたり、持病があったりするなら、1つだけ治すことができる。
ビオロムに改造されていたり、ワークリーチャーになっていたり、吸血鬼やゾンビになっている場合でも治すことができる。
気に入っている有利な特質しかないなら、治さなくてもよい。
この機会は今だけで、後に持ち越すことは出来ない。処理を済ませたら、J9へ。
J3
君とアリオン王子は金のゴブレットの中身を飲んだ。
少し酸っぱい味がする。
なんだか楽しくなってきた。君の隣でアリオン王子も笑い出した。
そして、意識が遠くなっていく。
君たちが飲んだものは毒キノコの絞り汁が入った水だったのだ。
END
J4
1d6を振ること。
そして、出た目をメモしておくこと。
君は今後いつでも好きな時に、セービング・ロールでも戦闘でもその他のことでも、サイコロを振って出た目の一つを今振ったサイコロの目と入れ替えることが出来る。
そして、入れ替えたサイコロ目を再びメモして保存し、好きな時に再びこの能力を使うことが出来る。
この能力は今後何度でも使える。
単純に大きな目になるよう入れ替えても良いし、ゾロ目になるよう調整したり、6の目なら悪意ダメージを増やしたりと、色々と出来ることがあるだろう。J9へ。
J5
君たちの話を聞いた番人は武器を収めた。
「巫女マティアがそなたらをよこしたのなら、一度だけチャンスをやろう。
女神ゴロー様の加護を受けるに相応しい者たちかどうか証明してみせるがよい。
ここまで辿り着けたことでそなたらの武技は分かった。こんどは知恵を試すとしよう。」
そう言うと、番人は泉に向かって腕を広げ、聖なる言葉を唱えた。
泉の水面がボコボコと泡立ち、水中から3つのゴブレットが浮かび上がってきた。
3つとも何かの液体が入っている。
泉の番人が次の様に説明する。
「この3つのゴブレットの一つには生命の泉の水が、もう一つにはフグの毒を混ぜた飲み物が、最後の一つには毒キノコを絞った汁が入っている。
お前達は一つを選んで飲み干すのだ。
手掛かりをやろう。
3つの飲み物のうち、一つは苦く、一つは甘く、一つは酸っぱい。
フグ毒の飲み物は甘くない。
酸っぱい飲み物は、毒キノコの絞り汁だ。
金のゴブレットの中身は甘くない。
苦い飲み物は甘い飲み物より価値が無いゴブレットに入っている。
さあ!選ぶのだ!」
金のゴブレットを選ぶなら、J3へ。
銀のゴブレットを選ぶなら、J8へ。
銅のゴブレットを選ぶなら、J7へ。
J6
このキャラクターの歳のとり方がゆっくりになる。寿命が300年追加される。
事故で死ななければ、それだけ生きられる。J9へ。
J7
君とアリオン王子は金のゴブレットの中身を飲んだ。
なんだか、苦みのある水だ。
なんだか、息苦しくなってきた。
それどころか、体中の感覚が麻痺している!
君たちが飲んだものは、フグの毒が入った水だったのだ。
やがて、君たちの心臓の鼓動も止まる。
(たとえ、君が毒が利かない体質でも、”RPG究極のルール”により、このソロ・アドベンチャーのマスターである私が「毒が効いて死ぬ」と言ったら死ぬのだ。)
END
J8
君とアリオン王子は金のゴブレットの中身を飲んだ。
少し甘い味がする。
これが”生命の泉”の水だ。
1d6を振って、生命の泉の水が君にどのような作用を及ぼしたか決定すること。
1か2が出たなら、J6へ。
3か4が出たなら、J2へ。
5か6が出たなら、J4へ。
J9
泉の番人が君たちを称える。
番人の形が揺らぎ、変身して小さくなる。
その姿はこの島の庵に住んでいた、生命の女神の巫女マティアだ。
「お前たちこそ、生命の女神の使命を果たす戦士に相応しい。」
しわがれた声で、そう言うと、再びその姿が変化しはじめ、今度は長身の美しい女性に姿を変えた。
”生命の女神ゴロー”が自ら君たちの前に現れたのだ。
このまま、真直ぐ島の海岸へと進みなさい。お前たちの仲間の船を呼んであります。」
そう言うと、女神ゴローはフッと姿を消した。
”生命の女神ゴロー”に直接会ったことで、君は1000冒険点を得る。
君たちは言われた通り、海岸を目指して進む。K1へ。
J10
女神ゴローは君たちを泉に住む真っ赤で小さなザリガニに変身させた。
END
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