K1
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海岸に出てみると、そこに荒馬号が停泊していた。
船はかなり傷んではいるものの、航行に支障は無さそうだ。
船の方でもすぐに君とアリオン王子に気が付き、すぐにボートで迎えに来た。
船に生き残っていた水夫達の話では、あれから斑髭の共喰い鮫号に追われたという。
しかし、そこはガルで一番速いと言われるこの船で何とか振り切って逃げたそうだ。
だが、アリオン王子を失い途方に暮れていた。
その時、水夫たちの頭の中に直接女神ゴローの声が響き、この島にアリオン王子がいると教えてくれたという。
そうして、女神の言葉通り、アリオン王子と君にこうやって再会したのだ。
今度は、君たちが斑髭を追う番だ!
王子を始末出来たと思っている斑髭は、自分に味方する船長たちを引き連れ、”船長会議”を開催して自分が新たな〈王子〉になろうとしている。
それを阻止すべく、君たちは荒馬号で観艦式を行う予定だったポイントへ急ぐ。
武器や防具が不足しているなら、この船の武器庫から好きなものを取ってよい。
ルールブックにある普通の武器や防具なら何でも揃っている。
ただし、カスタムした物や魔法の物は無い。
ここでサイコロを一つ振ること。
1が出たなら、ワンダリング・モンスターが出現する。
ワンダリング・モンスターは君がいる舷側に現れる。
水夫が減って、航海に必要な最低減の人数しかいないので、操船に関係ない君一人でモンスターに対処すること。
5戦闘ターン後にまだ決着が付かない場合は、他の水夫やアリオン王子も駆けつけてきて、モンスターを追い払う。
海洋のワンダリング・モンスター表に従い、対処すること。
生き延びたなら、船は目的のポイントに向かう。K3へ。



K2
アリオン王子の剣技は斑髭に勝っている。
後ずさりする斑髭をアリオン王子は壁の隅に追いやる。
そのアリオン王子の背後に別の大男の海賊が襲いかかろうとしたが、君がそこに割って入る。
君はこの大男と戦わなければならない。
大男のMRは130で、5防御点の革の胴着を着けている。
この大男を倒したら、K4へ。



K3
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観艦式ポイントにはガルに所属する歴戦の艦船が集結していた。
そして、そこに共喰い鮫号の艦影もあった。

共喰い鮫号内の広間に各船の船長たちが集まっている。
そこではアリオン王子の死が伝えられ、新しい〈王子〉の選出が行われようとしていた。
海賊議長「それでは、我こそと思うものは名乗り出よ。」
真っ先に斑髭が名乗りを上げた。とりまきの船長たちが拍手する。
反斑髭、つまりアリオン王子に忠実だった他の船長たちは、そのアリオン王子を失ったと思っており、まとまりに欠けている。
海賊会議
しかも、斑髭とその仲間たちが睨みを利かせている。
海賊議長「他に立候補する者はいないな。それでは次期〈王子〉はキャプテン・斑ひ...。」
その時、共喰い鮫号の水夫が広間に飛び込んできた。
「船長大変です!真っ白な船が舷側に突っ込んできます!」

ドーン!!!

共喰い鮫号が衝撃で揺れ、広間の壁が裂けて、そこから白い船の舳先が飛び出してきた。
そしてその白い船から乗り移ってきたのは、君とアリオン王子だ。
「斑髭!貴様のたくらみ通りにはいかなかったようだな。私は生きているぞ。私に忠実な者は斑髭を捕らえよ。」
アリオン王子が命令を下すと、忠実な船長たちは剣を抜いた。
「フハハハ。往生際が悪い王子だな。しかし、吾輩と戦えばまた同じ結果になるだけだ。こうなったからには全員始末してやるわ。者どもかかれ!」
斑髭がそう言うと、武器を持った共喰い鮫号の水夫たちが大勢広間に入ってくる。
乱戦だ。
君には2人の海賊が襲いかかってくる。
それぞれMR50だ。
この二人を倒したなら、アリオン王子を助けにいかなくてはならない。
この乱戦をかいくぐって、アリオン王子に近づけるか、幸運度で基本レベルのセービング・ロールをすること。
成功なら、K2へ。
失敗なら、K5へ。



K4
君が大男を倒したとき、アリオン王子の剣の切っ先も斑髭の心臓を貫き、その巨体を壁に磔にした。
斑髭が大量の血を吹き出す。
「まさか、そんなはずは...。グフッ...。」
生命の女神ゴローの加護を受けたアリオン王子に突かれた斑髭は、レロトラーの魔法といえども生き返ることは無かった。
斑髭が倒れると、共喰い鮫号の他の水夫たちもバタバタと倒れて動かなくなった。

アリオン王子に忠実な船長たちはアリオン王子を称えて歓声を上げる。
アリオン王子は皆に鎮まるように手で合図する。
「ガルの勇猛な〈レンジャーズ〉たちよ、斑髭の反逆もまたカザン帝国の謀略の一つだった。
今回俺は危うく命を失いかけたが、一人の英雄のおかげでこうしてまた皆の前に戻ることが出来た。
紹介しよう。崖の下諸国から来た勇者、○○(君の名前)殿だ。」
アリオン王子は君を横に立たせ、君の肩を叩き握手する。〈レンジャーズ〉の船長たちから再び歓声が上がる。
「彼は遠く離れた故郷の地からここへ来て、俺の命を救い、ガルを救ってくれた。
この恩義に報いるにはどうすればいいだろうか? 実は彼の祖国もまたカザン帝国に攻められ、救援を求めている。
〈レンジャーズ〉たちよ、カザン帝国相手にもう一戦する気はあるか?」
「オー!!!」
〈レンジャーズ〉の船長たちは剣を頭上に掲げ、鬨の声を上げた。
「すぐに準備できる兵を集め、明日の早朝ガルの海岸に集結せよ!」
君はガルの援軍を得ることに成功したのだ!
K6へ。



K5
アリオン王子との間を1d6人の手斧を振り回す海賊に阻まれる。
それぞれのMRは25だ。
全員倒したら、K2へ。



K6
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翌朝、ガル近くの海岸。
武装したガルの兵士1000名が集結していた。
時間だ。
砂浜にオーバーキル城へ戻るテレポーテーション・ゲートが開いた。
さあ、戻ろう。L1へ。