B1
therivers-116157_1920
靄の中を慎重に進むと道のそばに泉が湧いている。
泉の水は澄んでいて底まで見えるくらいだ。
森の動物の水飲み場になっているのだろう。
今も一頭の牝鹿が水を飲んでいたが、君たちが近付くとさっと茂みの奥に消えた。
「そういえば、ずいぶん歩いたし喉が渇いたな。」
ヴェイグルは手で水を救って飲んでいる。
髭から水がしたたってビシャビシャだ。
「冷たくて、旨いぜ。」
水筒を取り出して水を汲み始めた。
君も水を飲むならB4へ進め。
硬貨を1枚泉に投げ入れて、この冒険の幸運を祈るならB8へ進め。



B2
the-clouds-1382021_1920
君は眠りに落ちた。
そして夢をみた。
そこは空も地面もぼんやりと白く輝く世界で、色とりどりの花が一面に咲いている。
ここは天国だろうか?
君は死んでしまったのだろうか?
「勇者よ・・・。」
どこかで君を呼ぶ声が聞こえる。
声のする方へ歩いていくと、トロールがいた!
troll-155646_1280
だが、そのトロールは怪物というにはあまりに威厳があり、その瞳には叡智が宿っている。
君は神に出会ったと考え、ひざまずこうとする。
「そのような必要はない、わしはトロール神ではない。わしもまたトロール神に仕えるしもべの一人だ。」
トロールは君の肩に手をかけ立ち上がらせる。
「おまえがここへ来たのは手違いだ。お前のしなければならん役目は向こうにまだまだあったはず。」
トロールが手を振ると空中に丸く窓が開き、向こうにもと居た世界が見える。
「お前はトロール神がとりわけ期待をかける者の一人だ。こんなに早くこちらへ来てもらっては困る。
今回は見なかったことにするから、あの窓から帰れ。」
君はトロールに背中を押され、窓の方へ追いやられる。
「いいか、目覚めた時おまえはここでわしに会ったことは忘れている。いいな。」
君は窓の向こうへ押し出された・・・・。

あの泉の水辺で君は目覚めた。
かたわらにはヴェイグルが水筒を握りしめたままうつぶせに倒れている。
君はヴェイグルを揺さぶって起こす。
「な、なんだ・・・」
ヴェイグルも意識を取り戻した。
「この泉の水はわしらを眠らせる作用があるようだな。あの鹿は平気のようだったがな・・・。」
ヴェイグルは水筒のフタを開けて中の水を全部捨てた。

君は忘れてしまっているがトロール神のしもべに出会ったのだ。
これはすごい経験だ!
この経験により君は1000点の冒険点を得た。
ただし、今の君には全くその記憶はない。
とにかく君たちは先へ進むことにする。
C1へ進め。



B3
water-692027_1920
触手が君たちの手や足に絡みつく。
それはものすごい力で君たちを泉の中へ引きずり込んでいく・・・。
君たちは溺れてしまい、水中の怪物の餌となる。
こうしてまた、呪われた森に入ったまま帰らなかった者の噂話が広がる。
この先もまた伝説は続くだろう。
残念ながら君は倒れた。君の冒険はここで終わる。
この端末をくず籠に捨てて、新しい端末を準備し再び挑戦してもいい。
END



B4
water-332670_1920
君も水辺にしゃがんで手で水をすくう。
本当に冷たくて澄んだきれいな水だ。
口にするとここまでの疲れが消える感じがする。
君は2杯3杯とのどの渇きが収まるまで飲んだ。
ふと、となりのヴェイグルに目をやると水筒を掴んだまま水辺にうつぶせになって倒れている。
どうしたのかと声をかけようとした時、急に視界が暗くなりめまいがしてきた。
君の幸運度で自身のレベルのセービング・ロールをすること。
成功ならB7へ進め。
失敗ならB2へ進め。



B5
sword-2993521_1920
精霊が手を振ると、君の目の前の水面にしたから浮かび上がってくるものがある。
それは一振りの剣だ。
幅の広い剣身に魔法のルーンが彫ってある。
鍔は力強い人間の腕を模した彫刻になっている。
「その剣を授けましょう。そのルーンは” Get serious ” (本気出せ) という意味です。」
君は魔法の剣 「ホンキダス」 を手に入れた!
形状はミディアム・ソードで、必要体力度は12、必要器用度は12、70重量点で1400GPの価値がある。
この剣で戦う場合、第1戦闘ターンは4d6で普通の剣と変わらない。
しかし、次のターンは5d6だ。
そのまた次は6d6だ。
このようにターンを追うごとにダイス1つ分強くなっていく。
ただし、途中で弓に持ち替えるなどして、いったん中断するとまた4d6に戻る。
また、別の戦闘が始まった時も再び4d6からだ。
ヴェイグルは自分の斧にこだわりがあるので、君が持つことにする。
ただし、冒険から帰った時は宝の山分けにこの剣の価値も含まれることを忘れずに。
君たちは精霊にお礼を言って先へと進むことにする。
C1へ進め。



B6
alpnach-783796_1920
君たちに先端を切り落とされた触手は泉の中へ引っ込んでいった。
そして周囲の景色が変わる!
そこは先ほどまでの澄んだ水の泉ではなく、どろどろの黒い水が溜った沼だ。
ガスの臭いにおいが漂い、沼の周りには毒にやられたのだろうか鹿やイノシシなどの骨が散らばっている。
「ウェー。だまされてしもうたわい。こんなところサッサと退散だ。」
ヴェイグルの言う通り泉の魔女に幻惑をかけられていたのだろう。
君たちは先を急ぐことにする。
C1へ進め。



B7
forest-1366345_1920
君はなんとか意識を保ち続けることが出来た。
ここで2人とも倒れてしまえば、水場に来た肉食獣や怪物の餌食になっていたかもしれない。
幸いにも君には泉の水の効果が薄かったようだ。
君の幸運度が10点増える。
君はヴェイグルを揺さぶって起こす。
「な、なんだ・・・」
ヴェイグルも意識を取り戻した。
「この泉の水はわしらを眠らせる作用があるようだな。あの鹿は平気のようだったがな・・・。」
ヴェイグルは水筒のフタを開けて中の水を全部捨てた。
とにかく君たちは先へ進むことにする。
C1へ進め。



B8
rain-drops-71481_1280
ポチャン!
鏡のようだった泉の水面に円い波紋が広がる。
その中心から水が噴水のように湧き出、水底から何かが浮かび上がってくる。
「一体お前は何をしたんだ!」
ヴェイグルは文句を言いながら斧を構える。
君も武器に手をかけて浮かんでくるものを待ち構える。
水底から浮かんできたものは人間の女性の頭だ!
いや、頭だけでない。
その女性はどんどん浮かび上がり水面に沈まないで裸足で立っている。
白いローブを着た姿で神々しいばかりに美しい女性だ。
girl-1537527_1920
「ごきげんよう、私はこの泉の精霊です。」
自らを泉の精霊と名乗る女性はにこやかに君たちに話しかける。
「あなた方の捧げものを受け取りました。殊勝な心掛けです。私からもあなたたちに恩恵を授けましょう。」
精霊は手を君たちの方へ差し出した。
ここで、君は魅力度で自身のレベルのセービング・ロールをすること。
成功したならB5へ進め。
失敗ならB9へ進め。



B9
surreal-1768210_1920
精霊が手招きする。
「さあ、こちらへいらっしゃい。」
君はふらふらと泉の方へ歩き出す。
頭がぼぅーっとして何も考えられない。
君が泉の中へ一歩踏み込もうとしたとき、
「しっかりせんか!このバカたれが!」
ヴェイグルの大喝が轟いて君は我に返った。
「まじないをかけたなこの魔女め!」
ヴェイグルに詰られると精霊を名乗る女は素早く水中に身を隠した。
すると水面にゴボゴボと泡が立ち始めた。
シューッ!
animal-1296937_1280
水中から8本の吸盤が付いた触手が君たちに向かって真っすぐ伸びてくる。
それぞれのMRは8だ。
君たちが倒れるか、触手を全部切り落とすまで戦うこと。
君たちが勝ったらB6へ進め。
負けてしまったらB3へ進め。