無題

T&Tアドベンチャーシリーズ4 ベア・ダンジョンの紹介です。
シナリオが2本、「ベア・ダンジョン」に「ベアカルトの地下墓地」と熊尽くしの内容に、ソロ・アドベンチャー「運命の審判」も収録されています。



ベア・ダンジョン

かつて社会思想社版も出たことがあります。
作者は”熊の”J.ピーターズです。
T&Tの創生にも関わった神の一人ですね。
おそらく、熊を連想させる巨体の持ち主なんでしょうか。
トンネルズ&トロールズのシナリオの中でも屈指の”凶悪シナリオ”の印象がある作品ですが、本当にそうなのか今回改めて読んでみました。
結論から言うとやっぱり”凶悪シナリオ”でした。
監視の城とレベル1は何とかなりそうです。
セービング・ロールはほとんどが1レベルですし、強いモンスターはいますが無理に戦う必要はない場合も多いです。
そういうセービング・ロールとかMRで押してくるのでは無く、危険でどこかユーモラスな罠がたくさん仕掛けられていますので、知恵を絞って回避するのが楽しいです。
しかし、レベル2から先は完全に殺す気です
もしこのダンジョンに挑むのであれば、他で手に入れた魔法の武器で完全装備し、能力値もブーストした集団で臨むことをおススメします。



ベア・カルトの地下墓地

英語の5版のボックス・セットの中にこれの冊子が入っていて、ずっと前から持ってはいたのですが読めずにいました。
今回日本語版が出たことで、やっと内容を知ることが出来ました。
作者はやはり”熊の”J.ピーターズです。
「ベア・ダンジョン」とは異なり、このシナリオには<熊神の教団>の構成員を捕らえるという目的を与えられています。
ストーリー性の高いシナリオかなと思い目を通すと・・・・。
やっぱり殺す気満々のシナリオでした。
本書には日本版オリジナルのレベル2が付いてきます。
その部分の作者は岡和田晃氏と杉本ヨハネ氏です。
先ほど述べた<熊神の教団>を捕らえる目的はレベル1で完結するので、このレベル2はオマケの冒険的なものですが、ユーモラスなシナリオに仕上がっていて、本家のシナリオに引けを取りません。



運命の審判

このトンネルズ&トロールズを語る上でも重要なソロ・アドベンチャーがこんな扱いでいいのでしょうか?
メインで1冊出せたのではないですか。
作者はケン・セント・アンドレです。
なぜ、このソロ・アドベンチャーが重要かというとありとあらゆるソロ・アドベンチャーやシナリオで罪を犯したキャラクターはここに送られるか、「カザンの闘技場」で奴隷として戦わされることになるからです。
そう、ここは犯罪者を処罰するために送り込むダンジョンなのです、
おそらくカザン市の子供は「悪い子は運命の審判に送られるよ。」と言われてしつけをされるのでしょう。
原題を「Naked Doom」と言います。
Nakedは裸、Doomは運命とか破滅という意味です。
その名の通り、主人公は冒頭で腰帯一つの状態で「運命の審判」に放り込まれ、後ろから衛兵に矢を射かけられこう言われます。

「走れ、犬ころめが!」

余談ですが、私は水泳の趣味があるのですが、プールに続くシャワーのついた通路でこの「走れ、犬ころめが!」のシーンをいつも思い出します。
(注:プールで走ってはいけません。)
あと、ネタバレになるので言えませんがあの有名な二振りの剣が登場するのもこの作品です。

良い冒険を!


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